お花畑から来ました。

バンギャルの燃えカス

貴方は私の顔も知らないの

妄想日記

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バンギャルとして、バンドマンを好きになり過ぎて追いかけないと気が済まないという状態に疲れて2次元のヲタクになったのに、生身ではないキャラクターを好きになることには限界があるし、でも何かに依存して追いかけてないと生きられないし、となると行き着く所としては、好きなキャラを演じている中の人に興味がわいてしまうんですよね。


とはいえ、バンドマンという人達が自分の価値観を投影して作品を作って生活自体を活動に捧げてるのに対して、キャラクターの中の人は、自分の解釈で演技をするにしても既にあるキャラをその都度仕事で演じてるだけで、バンドマンと同じように好きになることはできないというか、それを許されていないというか。

彼らは役を離れたら普通の人として生活している存在なわけで、キャラの性格や容姿を好きになっても中の人にそれを重ねて求めて追いかけることはできないわけで。でもそれをわかっていても、見ているうちに好きになってしまうわけで。

特に近年はキャラに扮してイベントとかライブやったりすることも増えて来て、そこら辺の切り替えというか気持ちのセーブの仕方が難しいなあと思う。私みたいな病的なヲタク女には。役と切り離した所でもアイドル的な売り方をされているなあと思うし。

でもそんな彼らが私生活をどう生きようが、それが違法だったり非道徳的だったりでもしない限り批判されるべきではないし、彼らも彼らでこっちがこういう役割以上の期待を持ってしまっていることもわかった上で演じてくれていると思うので、例えば普段のイメージと全然違う人間だったとしても、キャラとかけ離れた行動を取っていたとしても、何も文句言えないんですよ。役者ってそういうものだから。自分自信を売り物にしてるわけじゃないから。

ギャップはギャップでも、年配なのに学生の声やって違和感ないとか、言われるまで男だって気づかないほど可愛く女の子を演じるとか、そういうのなら最初から受け入れられるのに、好きになって勝手に期待してしまった人物像とのズレが生じると、途端にそこに夢を見られなくなって悩んでしまうの、多分もう病なんですよね。


そもそも、こんなにずっと何か好きになる対象がいないと生きていけないことが病なんだろうな。若い時はそれに全く疑問を持たなかったし、それが楽しいからこの先も生活を変える必要は無いと思ってたけど、周りがみんなバンギャルを上がって、バンギャルじゃない友達は結婚したり仕事で偉くなったりして会えなくなって、唯一の生き甲斐になった好きな対象も解散したり自分が思うような存在ではなくなってしまったりして強制的に夢から醒めさせられて、自分には何も無いという事にこの歳でようやく気付いた、っていう。救えないし取り返しもつかない。

誰かの活動や人生に勝手に期待してそれを生き甲斐にするんじゃなくて、自分自身の手で自分の生活を良くして行かなきゃいけないのはわかったけど、今さらバンギャルでもヲタクでもなく楽しく生きる方法なんてわからないんですよ、小6からずっとその生き方しかして来なかったから。

バンギャル疲れてツアーもインストも行かなくなったらおしゃれする意味を失って、美味しい物を食べたり友達に会ったりする機会もめっきり減って、さらにコロナのせいでビジュアル系以外のライブもそれ以外のイベントも無くなって、「あ、自分、何にも無いな」「外から与えられるだけの楽しみの中で生きてたんだな」って気付かされちゃったのに、そこからどう改善していいのかわならない。めちゃ辛くないですか、これ(笑)

年齢的に 友達だけじゃなくて推しもみんな結婚して行くし 自分だけ何にもないなあって。好きな対象を追いかけることを優先して、身近で好きな人も作らず、好きな事や稼げることを仕事にせず、お金も家庭も何も手に入ってないなあ、あれ?ヤバいじゃん、それ…アハハ…って、最近ようやく気付いてすごい怖いし悲しいんですよ。

バンドマン追っかけてた時の方が、認知されてただけまだマシだったのかもなあ。お誕生日おめでとうが言えたし、言ってもらえたっていうのはすごい大きかったですね。

バンギャルやってると麻痺して忘れちゃうけど、ステージの上の好きな人にそんなことしてもらえるのって、すごいことなんですよね。
ファンやってれば、その人の大切な日を、ライブやインストという言わば「売り物」にして、一緒にいさせてもらえるのって。キャラの中の人のファンにはその権利(権利、とあえて呼ぶ)が無いし、キャラの誕生日はイベントがあっても本人いないし(これを言ったら2次元の全てにおいて身も蓋もないが)


まあ、仕事失くしてライブも無くなって誰にも会わずに何も無く過ごした今年の誕生日、勝手な期待で好きになったその人と自分の誕生日が同じ、というだけで死なずに乗り切れました。それだけでもありがたいわ。

私は一人きりでその人は誰かと二人で祝っていようが そのおかげで「何でもない日」として過ごさずに済んだ。

「こんな気持ちになれるって、僕はついているね」 ってポジティブ過ぎてすごいいい歌詞ですよね!まだしばらくはそういう気持ちで生きていくしかないかな。